イタリアで超高級ウールに変身する「原毛」と直感的なラグジュアリー

CIAO BELLO! チャオベッロ
東京に居ながらナポリ仕立てオーダースーツが注文できるAVANCLASSICOの代表、タイムマシーンに乗れたら「ユリウス・カエサルに会いたい!」イタリアを愛する松川桂子です。
*ユリウス・カエサルは英語ではジュリアス・シーザーです。
オーストラリア→ジェノバの港に着いた状態の原毛とご対面
先日のブログでは、イタリアの世界に名だたるLANIFICIO ラニフィチオ(ウールの織元メーカー)のひとつVBCことVITALE BARBERIS CANONICO ヴィターレ・バルべリス・カノニコのPRヴァレンティーナさんが来日して講演されたウールを知る「ファブリック・アカデミー」ご報告しました。
アカデミーのなかで、羊ちゃんの毛が刈られてから服地となるまでの工程、本当は膨大なステップがあるけれど、それを限られた時間では足りなくなってしまう。とのことで大まかなステップで説明してくださいました。
生地マテリアルが大好きな私が最も興奮したのは、最上質の原毛をこの手で触れられたことです。
ワイン、カカオ、コーヒーと同じくウールも最高品質の素材調達が肝
ヴァレンティーナさんに最高品質のウール服地はどのように誕生するのか?そこそこ、またはファストファッションのウール素材とは何が違うのか?と質問してみました。
予想通り、トップクオリティーの製品を創るには、やはり最上質の原材料の調達が必須。これは、ワインを造るメーカーと、原料となるブドウを造る農家さんがそれぞれ分業のケースに似ていると思いました。
信頼関係に基づく歴史の積み重ねが、ワイン1本、ウール1反に繁栄しているように思います。
最上質の原毛を調達できて、かつ、最上質の完成品=服地にするまでの工程に老舗の企業秘密ノウハウが詰まっているようです。
最高品質のウール生地の根拠って??スペックを越えた直感的なラグジュアリー。
ところで、最高品質のウール生地の根拠って!?モノ創りなら、基準欲しいところですよね。
プロでなくても素人でも直感的に「これは一流品」と感じさせる「特別な何か」オーラなり、光沢、手触りがあるものです。
高いスペックあってなのですが、このイタリア製マテリアルの魔法のような魅力はスペックを越えた直感的なラグジュアリー、人の目で見て、人の手で触れて美しい気持ち良いが根底にあることのようにヴァレンティーナさんのお話を伺いながら再確認しました。
幸せな気分になるモノ創り、信頼と腕・技術の積み重ね
最上質の原毛のポテンシャルを最大に引き出す、超一流の料理人と似ていませんか?
- 超一流の素材を入手するには、お金のパワーではありません。。
- 希少で貴重な素材を託してもらえる信頼と実績がある。
- そして、見事に素材を活かす腕がある。
- エンドユーザー、その服地を纏う人を幸せな気分、自分に酔わしてくれる。
料理、ワイン、ウールと業種を問わず、モノ創りの歓びのひとつではないでしょうか、人々の幸せな気分にお役に立てることは。
RAW WOOL 原毛の手触り
原毛を触ってみて、「ふんわり」「しっとり、しとしと」、べっとりまではいかない、脂あぶらを感じました。このしとしと脂こそウールの防水、撥水機能と光沢の源泉です。
脂といっても、ギトギトでなく嫌な感じは全くしない触感でした。
和牛、大トロやサーモンの美味しさ、脂の旨さが解る日本人には、ウールの脂の重要性もピンとくるのではないでしょうか!?
ピッカピカのスッピンウールと女性のお肌
原毛の汚れをキレイに落とすと・・・
原毛の汚れはとっても、天然の脂は落としすぎない塩梅が企業秘密、肝のように思えました。
なぜなら、女性の私には切実に日々共感できる事があるからです。原毛の処理は、女性の化粧落とし&洗顔と似ています。
一般のドラッグストアで販売されているような安価な低コスト大衆コスメは、お肌に必要な皮脂まで取ってしまうので、洗顔後にお肌がガサガサになります。
スキンケアブランドの正統なコスメは、お肌を保護しながらメイクや汚れを落とします。洗い落としてしまうのに、美容成分も入っているコスメもあり、安くないです!
スペックを越えた直感的なラグジュアリー
老舗モノ創りの背景には人の幸せと豊かさがあります
CIAO CIAO
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海外から東京を訪れる観光客は増え続け、イタリア人グループにもかなり頻繁に遭遇するようになりました。彼らが発するバイブレーションは独特。彼らの服の着こなし、小物使い、メガネ、全体の雰囲気、などから「直感的」にイタリア人だとすぐに解るのです。
イタリア人特有のエレガントで洒落た着こなしの源泉はどこからくるのでしょうか?